>>971
シーリン「魔法……私かしら……?」
シーリンは気を強く持ち始めた。憎むよりも守ることを考えたのだ。
フラン「そうよ、ナチスドイツに狙われた港町を、奇術で消したように見せて空爆を阻止させた、イギリスのマスケリンという奇術師のアイデアをね……!?」
フランは倒れた男に驚いた。
その男からは生きる意思が消えていた。
フラン「……ちょっと、勝手に捨てさせないでよ!
……疲れたのは分かるから……私たちも少しは戦えるのよ」
フランは大尉を背中におぶる。小さい体ながらも、一生懸命に歩みを進める。手にはポケットから取り出した地図を持ち。
シーリン「戦場での鉄則は、相手を殺iすよりも自分が死なないことを優先することだと聞いたことがあります。
住民の皆さんは私たちも守りますので、どうかあなたも生きて……」
シーリンはその強い目の輝きで見つめる。
大尉「うう・・・すいません・・・」
大尉が軍人である自分がこんな体たらくではいけないと意気込もうとしたその時であった
ウウウウウーーーーーー
サイレンが鳴った・・・
「守備隊長マンシュタインより報告する。正規空母カウペンス航空隊77機と敵戦爆連合600機が衝突せり。我が方不利。繰り返す正規空母カウペンス航空隊77機と敵戦爆連合600機が衝突せり。我が方不利」
大尉「予想外の戦力だ・・・本当に住民も兵士も皆殺しにするつもりなのだろう」