>>724
…おぉー…やっとだネェ?…よっト【トスッ】
(予想以上の屋敷の大きさに怯みながらも、
ロンシーを地面に歩かせ)
…さぁってぇ、ロンシー…此処からは自分の足で…
あしでェ?……
(あれ?…地面ン?…でもさっきまで…うぇえ、気持ち悪…)
(こんなにも血液が不足した状態で許された行動範囲なぞとうに超えていた、
目眩は突然月舟の目の前に地面を出現させ、遅れて衝撃を頭に伝えた…要するに転けたのだ)
ンぅー……あ''ー、ロンシー…ダメだこれ…
(その直後、ぷっつりと月舟の意識は途切れた)
……『器』を助けてくれた礼をしないとね
(地に倒れ伏した『恩人』を、少年とは思えぬ力で、しかし優しく横抱きのような体勢で抱えると屋敷の門に近づく
すると、門は主を迎え入れるかの様に開いた)