『【グググッ】・・・お前の価値がどうのこうの何ぞもっと下らねぇ』
(急に立ち上がった凶悪、巨大な腕で少女を掴み上げる)
『お前ェ 心の隅どころなんかじゃねぇ・・・
生きる意志を片っ端から投げ捨てやがってぇっ!』【グギギギ】
(憤怒、醜い竜の顔にはそれが溢れる)
『・・・そりゃあ誰でもお前を嫌う訳だ・・・・
お前は本ッ当に下らねぇっ!』
(憤怒の形相を近付け、興奮に上ずる声のまま叫ぶ)
「…おこらないで、だって、わからないんだもの」
(それは、ただ、道に迷った少女のもの)
「…最初から、そんなもの、ぼくにはなかったんだもの」
(『彼女』にいってもわからない、だって彼女は最初の『宙』ではないのだから、彼女はただの後継機のようなもの、肉体は同じでも中身は『宙』という人間の中身を設定されたお人形なのだから)