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(時が意味を成さなくなった世界、それを見るは初めての事ではなかったが、
少々違った時の損傷に違和感を感じる)
「…少々、他も『見る』必要がありますね」
(自分の世界を確立できた事を確認すると、時が損傷した世界を歩き出す、
一歩、一歩と踏みしめる見慣れた世界、ただ、伝わる感触は私でもよく分からない)
…ただ、私は会いに来ただけだった、それだけの話…
もう、それだけで済みそうもない空気が街を包むのを
私は背中を冷ややかなものが伝うものと同時にそれを感じた
「おねーさん、なーにしてるの?お散歩?」
「先輩、絶対違います」
(先程までリドリーの側にいた彼女たちが一瞬にして彼女の前に現れる。全身白の装束で覆われた彼女たちは時が止まった世界でも異様だった。)