【……おや】
(辺り一面に、彼女の髪の色とそっくりな花が咲いている場所に出た)
【…んふふ、すごいなぁ…あゔぁろんそっくりだ、……かなたがやってくれたのかなぁ】
(花畑の真ん中に座り込み、花を愛でる、どうやらいまは真夜中に近いらしい、月明かりが花畑とそらを照らし、とても美しく、神秘的)
【……あゔぁろんには、おはな、いっぱいさいてたなぁ…】
(中心に、天にも届く、見る者によって姿が変わる塔と、それを囲むかのように広がる様々な花、彼女の瞳に広がる世界はそれだけだった、いつも、塔の中か、花畑で、笑っていた)
【…でも、このはな、あゔぁろんにしかさかないっていってたのに………どうやってさかせたのかな…】
(くるりと、愛でていた花を撫でながら、呟いた)