>>106
弐『……、…』
「ふふ、そうかい、とういか、ごめんね、痛かったか、そうだねぇ、そういえば痛覚があったのだったよ」
(パチンと指を鳴らすと、少女の体から痛みが消える)
「…壊さないのかぁ、まぁ、それも良いのかなぁ?」
(そして、くいっと、人差し指で神器をさす、すると神器はふわりと浮かび上がり、吟遊詩人の手の中に収まった)
「 …ッァ!!……… 」
( 苦痛がなくなっても精神的な苦痛もともなう。…だけど今は、今は…あの子をはなってあげなくちゃ…だから…だから。
震える両手を神器にむける )
「 ……はな…て……もとの……すがたにっ…… 」