「 ……にぃくん…ごめん…ね…… 」
( 歪んだ視界にとらえた見知った人をみて血からなくふにゃりの笑い、…あぁ、もう…傷の治りがおそいなぁ……まぁ、人間体に一回なってるから当たり前っちゃ当たり前なんだけど……… )
「というわけで、お釣り分も治してしまおう、そぉれ」
(くるりと指を回すと、減った血の量も、魔力量も体力も、何もかもを元通りに治してゆく、しかも、ありえないほど一瞬で)
弐『……』
(本当に治っていることを確認すると、少女に対して、返事の代わりに頭を撫でてやる、目線は、吟遊詩人から外してはいない)