>>308 (そんなヴァイルの背中に、ポフンと抱きつく影がひとつ) 【…………………】 (【彼女】はなにも感じてはいない、だが、『彼女』は違っていた) 【……………】 (【そら】でない『宙』は、ヴァイルのしようとしている行動を止めようとしていた) (それを知らない、認識できない【そら】は、無意識ながら、『宙』に引きずられるように、ヴァイルを抱きしめた) (まるで、それは幼子のように)