「 ……ッ!!……きれ…た?…… 」
( ピタッと立ち止まる。彼女の右の綺麗な翡翠の瞳は回っていた景色をぴたりと止め今いる場所に焦点をあわさる。前髪にかくれた群青色の左目は先ほどの煌めきが嘘のように生気を失った。ずっと鳴っていた鈴の音もいつの間にかやんでいる。まただ、また『彼女』の居場所を見失った。少し冷静に鳴った頭で自分自身を見下ろすとそこには転んだのかそれともまたべつのものか血がべっとりとついており、痛みを感じたようにへたりとその場に座りこむ )
「 ……あばら……腕……足……ってかんじかな…こんかいおれたの…… 」
( などと口に出しながらも頭の中ではどこにいるのかその事だけに意識を素早く切り替える、その切り替えに応じるようにまた千里眼を無意識に発動する )
『____『星章』』
(ぽちゃん、と水が落ちたような音が響き渡る、すると、彼女の周りに水の波紋がうかびあがる)
『『第一・星火』』
(そう響く声に、また波紋が広がる、それが起こる度、彼女の体を次々と癒してゆく)