「…………
っう…っっぷ…ぐ…ぅ…う…ぅ」
(ふふふふふふ)
「…失礼しました…要するに、彼を進学させたいという訳ですね?
私としてはそれを知ることができれば十分です…個人的に、彼に纏わる
話についてもお伺いしたいところです、が」
真面目な顔に
「勉学に関する意欲、意識は学ぶ者が自ら選ぶ事…
その様な重大な理由あれど本人が意識できなければ事が行き着く先も
見えています、まず彼を納得させて進学を「YES」と、私の前で
言わせてやって貰えないでしょうか?」
「……ごもっともでございます。
連れてきたい……気持ちは山々でしたが……なんせ逃げ回っている有り様で……」
一体何を笑っていたのか、と首をかしげながら、次は顔を苦くして口を開く。
「もう既に軽く勉強を教えていたのですが『もうたくさんだ!』と言って逃げ出してしまって……」
と、遠くの空を見る。月のほんのり灯る空を……