>>524 「……ごもっともでございます。 連れてきたい……気持ちは山々でしたが……なんせ逃げ回っている有り様で……」 一体何を笑っていたのか、と首をかしげながら、次は顔を苦くして口を開く。 「もう既に軽く勉強を教えていたのですが『もうたくさんだ!』と言って逃げ出してしまって……」 と、遠くの空を見る。月のほんのり灯る空を……