………
「…(…見ないフリをするのが妥当なのだろうか)」
何故か変なところを歩いていると思ったら輪っかを背負った顔文字が
妙な少女に話しかけていた、どうも性癖が可笑しい部類のようだと
思って無視したいぐらい変な男が変な所に変な出方をしているのだ
…正直自分でも何言いたいのかわからない
「……(知らん、私は何も知らん…)」
そそくさとその場から離れる、しかし全ては変な空間だ!
「、……あぁ、あれはたしか…」
(あのこと、一緒にいた)
くいっ
「!…………?」
ルナ「……………」
「…どうかしたのかい?」
ルナ「…おはなし」
「!」
ルナ「…おはなし、はやく…っ」
「……………はいはい、わかったよ、お姫様」
(いつも通り、だけどその表情は、顔文字のような固定されたものではなく、まるで、娘に読み聞かせをする父のような、妹と遊ぶ兄のような、慈愛に満ち溢れた美しい表情をしていた)