>>142
「……ああ、大丈夫だけど……
命綱を一応つけるよ。万が一貴女が背中から落ちたときのためだけど……くれぐれも落ちないようにね」
やや足元が不安定な立地で、ユラたちは走る。
段差は、軽々と登っていく。
彼女の右腕は、復活したようだ。
「バランス感覚には一応の自信がある…何Gでも
掛けてもらって大丈夫…だっ」
立地の悪い足場、段差、視界がぐわんぐわん揺れ続ける
(た、確かに…無茶だな これは!)
安全性、それが無い乗り物はどれほど恐怖を与えうるかを
十分に理解して、振り落とされぬようにしっかりと掴みを強める