>>500
向日葵の先に広がるは 朽、
青苔が壁を伝う 無人の為がだけに連なる、傷ついた岩の壁…
《何処からか過ぎた時を思わせる鳥の声が木霊する》
悠久の時を ただ見られぬままに在り続けた岩の砦が聳えていた
「うわぁ、とっても綺麗な所....見目は偏屈げで重たげな磐だけれど、本質を見ればキチンと意志を持ちっている....そうそう、こういう場所でこそ私の想像力は働くんだよ!」
(心底上機嫌だとでも言いたげにスケッチブックにササッとペンで磐の絵を描く、其処には雄大なる迫力と力強さが感じられる磐が描かれていた。
それを見て満足そうに鞄にスケッチブックを仕舞うと)