聖人君子の生き字引...自問自答で夜は暮れる
( 空を両手で仰ぎながら、また逢ったねと麗らかに微笑みを湛えれば少しずつ彼女に向い歩を進めていく。悠々と純白の翼は棚引き、証であるライトブルーの瞳はそっと煌いている。渇見の間に有る玉座の様にリメイクされた椅子に優美に座れば、艶やかな髪を手櫛で軽く弄り、天使の意匠が施された杖を掲げ見掛けだけでも尊大そうに振る舞おうとするが、爛々と輝く好奇心に溢れた姿からは内側から滲み出るフランクさは隠し切れていない。まさか本当だなんて、吃驚と妙な反応を取って )
なんであんたがここにいる訳……、こんな所天使が来る場所じゃないでしょ……、本当に天使なのかは知らないけど
( 相変わらず宙に浮遊した状態のまま、近寄ってくる彼女を見かけるとうんざりとした表情を浮かべ。そっと側に浮かせてた分厚い本を手に取る。暗闇のなか爛々と光るコバルトブルーの瞳はそのベールを被っていても一際異変を放っており。敵意は感じないが一応大鎌を相手に向ける。規則違反だがまぁ保身のためだ。別にこれくらいいいだろう )
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