「……なんや、お前もぼろぼろやなぁ、怪我しとる?」 巫女服も、なおさなあかんなぁ、と言いながら、迷い子の抱え方をかえ、斎の頭をおかえりと撫でる
「 怪我は……して、ない、………あの、…っ………ぁ、その子は? 」 ( 腕の傷をそっと隠しながら迷惑をかけないために、ふるふると首をふり。頭を撫でられれば少し目を細めて。そっと視線を映せば抱えている迷い子をみて、ぎゅっと服の裾を握りながら少しおどおどとした様子で近づき ) >>34