「 っ!………はぁ、っ……、ぁ、 」
( ぐっと飛び起きにじむ汗を拭いながら、辺りを見渡して。そっと手を握り締め。ぎゅっと目を開ければ目を見張っり。ちりんと鈴の音の音に引かれるようにもつれもつれの足で彼女は誰かの幻覚を追いかける。裸足のまま外に出て。辺りの様子など気にせず、なにかをおいかける )
「 …っ…ねぇ、さ、…ま……こんど、こそ…おいて、……いか、ない……でっ! 」
「──!っつ!いつき!!」
(するりと横を抜けていったいつきに驚きながら急いで振り向く)
(あぁ、いまは自分は追いかけられない、)
「───『日喰』!!!!」
(そして、ある名前をさけんだ、そんな名前聞いたことは無い、だが)
『──』
(ガウッッッッと、その名前に反応し、使い狐…いや、『日喰』はいつきの前へと駆け出した)