カチャン
(店の奥の奥、とても大きな、外からこの店を見れば、一体どこにこんなものがあるのかすら分からないほどの大きさの建物の前にたち、鍵を開ける)
「…、…あるには、あるんです、ですけどぉ…ほんとかっていうのはしょうしょうやっかいでして…」
(扉を開けた先にあったのは)
(本)
(本、本、本、ずらりと棚に並べられたそれらは図書館と呼ぶにふさわしい見た目で、貯蔵図書はこの世の全てなどというとんでもない書庫であった)
『ぐるる』
「ほねがおれそうやなぁ、さすがにみえへんと、どのれつにいれたのかはおぼえとるけど…さすがにこういうえいえんにでつづけるもんはなぁ」
(相棒の背中にのり、そのまま書庫へと入っていく)
「 ……趣味の範疇以外でこの規模はあまり見ないね 」
( 興味深く中に入り 眺めるも … )
[ ミシ ...ミシ... ]「 …… 」
( “ この世の全て ” と来れば言われの危ない書もひとつやふたつの比では無いだろう
そして彼女はあくまでも基本 〔 人間 〕。… 書の放つ重圧に耐えられ無いことはなくても
一歩 一歩で彼との距離が離れてしまうくらい、体がおもくなるのを感じてた )