「 ……お人好しはいったいどっちなんだろうねぇ 」
( そう言われて年相応笑みを浮かべて。まぁ、職の紹介は彼が起きてから探せばいいか。賭場や飲み屋でも職は探せるし、なんて思い伸びをする。瞳の色変わらないが雰囲気は先ほどより柔らかくなっていて。あぁそう、というとくしゃっと悪戯っぽい笑みを浮かべお兄さんの後ろを指さす )
「 ……ねぇねぇお兄さん、実はさっきからずっと後ろにべとべとした妖がついているんだけれど 」
「………………、」
(声をかけられてもはんのうはせず、そして、)
「…………ごめんなさい」
(そう、謝罪した、いや)
「あぁ、竜神様、竜神様、どうして、どうして、どうして、なんども、なんども、なんども」
(ボロボロと、無表情の口から次々と言葉がこぼれていく)
叢雲「…………………………」
(ギギギ、と後ろを振り向く)