( 料金が受け取られたのをみて、回りをみわたす。どこか落ち着かない店内に小さくため息をつき。すると起き上がったばっかりの凛に後ろから抱きつかれうぐっと呻き声をあげる )
「 甘音さま〜、んふふっ……ねぇねぇ、甘音様がいるってことは、結月お姉さまもいるの? 三雲も睡蓮も? 」
『 ……っ、! 』
( その言葉をきき、目を見開いたままぴたりと動きをとめる。やはりと思い小さく舌打ちをして、懐から飴を取り出し無理やり凛の口に入れる。体から力が抜けた凛の体を支えつつどこか焦った雰囲気で店主にたずねる。 )
『 ……、ねぇ、代金はのせるから、記憶を少しだけ消せる薬ってあったりする? 』
「…ございますけどぉ……もうしわけありませんおきゃくさまぁ、りんはいま、ぼくと『ご縁』がつながってるこなのでぇ……さすがに、りゆうをおききさせていただけませんと」
(にこりとわらう)