『はぁ?可哀想も何もあるかいな、みんな死ぬんやみんな一緒やろが』
(なんや可哀想て、と心底分からないという顔をする、そも人間と閻魔の価値観など違うに決まっている訳だが)
『…猫と戯れるんとちゃうくて探しに来たんかいな、…やけどただの野良猫なぞほとんどおらんやろ、猫又になりかけとかやったらおるかもしれへんけど……みーくん』
(そこまで言うと、パンパンと手を叩く、するとまた小鬼が)
「みー!」
『ねこ、猫やと、探せるか?』
「 知らなーい、周りが勝手にいってるだけだし興味なーい、わざわざそんなつまらない感情抱くより猫を愛でる時間のほうが有意義だしナ 」
( 肩を竦めながらため息をつきながら相変わらず周りの景色を見て。その行為にも飽き始めたのかふわぁっとあくびを一つ漏らして。彼が手をたたいて現れた小鬼を見れば先ほどまでの態度から一変表情を輝かせて、じぃっと見つめ )