>>all様
「……来てるかなぁ」
(のんびりした口調で廃ビルのすぐそば、瓦礫の陰にて空を仰ぐ。
……率直に言って暇、である
グランギニョールの団員は全体的に血の気が多いが、古参――自分並かそれ以上――にもなると頭が切れる者も出てくる。
だから自分は、手を汚したくなかったので外で待機している。
特に意味のない見張り作業だった。)
(――――が
能力は発動させているので、誰かがうっかり物音を立てたのか
何かの音が、どこかから耳に入った。)
「……というかビル半包囲されてるし」
(届いた大量のメールを整理した結果、恐るべき真実。
そして、皆呼んで転進しようかな、と思いながらスマホを胸ポケットに入れる)
(すぐ近くの気配には気づけなかった。)
(/初レス失礼します!)
>>13
(灯莉さんで絡ませていただきます)
白い霞が地を這う、それは川のように蛇行し前進する。
建物の影から相手の様子を伺う一人の女性――ファーレンハイト・灯莉、その体からは滾滾と白い霞が流れ出ており。
「御伽 華、22歳、異能は幸運体質、数々の窮地をその異能で切り抜けてきた」
御伽 華――現在灯莉が様子を伺っている相手の画像が表示されているタブレット端末の画面を灯莉の指が滑る、すると画面が切り替わりどこかの監視カメラの映像。
「なかなかに厄介な相手、そしてあちらも球体関節ちゃんとエンカウントですか、こちらもモタモタしていられませんね」
白い霞は音もなく華の足元に迫り。