>>46
氷球を手に歩み寄り、そして。
「降伏勧告です、大人しく白旗を上げてくれればこれ以上傷つくこともありませんよ?」
自身に戦うつもりはないと言外に告げて降伏を促し。
(聞こえてきた言葉に目を丸くして)
「……へぇ、殺さないんだ」
(半分覚悟を決めていただけにやや拍子抜けする。
降伏勧告なら受け入れるつもりである。――だが、)
「……いいよ、降伏しよう……けど、その代わり、こっちにも条件があるんだけど」
(灯莉の手元の氷球を見つめながら言う)