>>45
(奥から冷たい声。
そちらを向けば、丁度灯莉が出てきたところだった。)
「……出てきてくれるのは嬉しいけど、ね」
(仕事の帰りなためラケットは持ってきていなかった。
まだ粉は一袋あるが……
……それに、おそらく今から相手がしようとしている行動、もし華の想像が当たれば――まぁ死ぬだろう)
「……切り札はないけど」
(チョークを気休めに取り出して相手の動向を窺う
どの道届く距離ではない
……そして、独り言のように)
「手段は……多分無くはない」
>>46
氷球を手に歩み寄り、そして。
「降伏勧告です、大人しく白旗を上げてくれればこれ以上傷つくこともありませんよ?」
自身に戦うつもりはないと言外に告げて降伏を促し。