>>101
っ!
(慌てて地面との接触を阻止しようとするが、動きにくい修道服のせいで逆に足がもつれてしまう。ハリジャは男と共に地面に倒れた。)
う…ちょっと、どきなさい、この痴れ者が!
(バシッと男の体を払いのけ、地面と体の間から抜け出す。
先程とは一転、目に見えて分かる怒りを宿して立ち上がった。)
……ふん、無様ですわね。
あなたの行為は万死に値しますわ。
本当に腹が立つ。ええ、ですから考えたのです。
あなたのおかしな瞳、それさえ潰してしまえばわたくしの勝ちでしょう?
(そういうと、指先から魔力を凝縮させ、束となったそれを男の両目に放つ。)
そうか、俺と一緒に倒れるのがお前の狙いか…何てな。然し何だか良い感触だな…。
(これが君の狙いだったのかと微笑んで冗談を言う。倒れてしまったが余りダメージになっていない。相手の体から何か心地よい物が放たれているのか分からないが、近くに居ると何故か心地よさを感じる)
ぬわ…。
(振りほどかれると変な声を上げながら無様に地面を転がる)
潰せるものならやってみるといい。
(右腕で防御して魔力を防ぐ。だが完全には防御しきれなかった様だ。それが直撃すると男は吹き飛んで行き
協会の椅子を破壊しながら壁まで後退させられる。発生する轟音と煙が、派手な様相を醸し出す。煙によって
両者の視界が隔絶される)
仮に潰した所で、俺にはまだ手札が余っているぞ。
(壁にクレーターを成形し、めり込んだ男は鋭敏に貴女の元へと飛び込む。男は煙によって視界が遮られても貴女が何処にいるのか把握している様だ。先程みたいな形で貴女の前方に肉薄した男は、柔道の投げ技の一種である背負い投げを貴方に仕掛けようとする)