あら…熱い熱い。
冬にはとても便利ですわね?
(手のひらの前に結界を展開し、炎の龍をふせぐ。しかし、少しずつ溢れだした炎龍に震える手の先が焼かれ、焦げていく。)
あーあ、本当に…少しは礼節を持つべきでは?
ひょっとしてあなた脳ミソがないんですか?
名乗りもせずにね。
相手の結界、止まる炎。火力は上げず、楽しむように。
「脳みそが無い、か。なかなか正鵠を射た――ん、そういやまだ名乗ってなかったな?」
少年、発言、相手の高い洞察力による、あるいは偶然の発言に少々感心した様子。
そしてまだ名を告げていないことに気づけば、炎龍、勢いを弱め、少年の背後に控え。
「コイツの名はミックだ、そう呼ばれていた」
少年、名を名乗る。
しかし、その言動不自然極まりなく。