(砕け散った上で… 更に 砕けた女神の像)
( …既に 首から下は入念に砕かれており
今しがた破壊した部分は残された頭部…
つまり …先程まで光っていた像 語りかける声… )
_______幻惑
「 見る眼はちょっとばかりはあるか
それとももうおかしくなっちゃったかな? 」
(_____嘲るような称賛 パイプオルガンの上に腰掛ける
…… 何者 か )
…いい加減、姿を現してはどうです?
でないと首から下も粉々に潰しますよ?
あなたのそれは神への冒涜です。何者でしょうか。
(焦げた指の先、崩れかけた魔法陣でようやく炎を防ぎ切り、謎の声がする女神像へ向き直る。)
……子供?
(声の主の正体を見て双眸を細める。そこには小柄な少女がいたからだ。)