>>94
お前の種族が誰かに知られれば不都合な物なのか?
(何が良くないのか理解していない)
滅尽せよと言われて素直に死ぬ訳にはいかないな。
(不敵に微笑むと左手で左目を隠す)
"止まれ"
(右目が黒く変色する。すると此方に迫る魔力の塊の速度が減衰する。瞳術で運動エネルギーを減らしたのだ)
砕けろ。
(跳躍する。右腕で魔力の塊に殴打すると魔力の塊が粉砕される。凄まじい膂力だ)
まだまだ…だな。
(着地すると右手を見遣る。痺れる感覚を多少は感じるが威力不足だと感じる)
今度は此方が行くぞ。
(話した瞬間に男の姿が掻き消える。俊敏に走って移動した男は貴女の背後に周り込んだ。右腕で貴女の首を締めようとする)
ぐっ…ふふふ、わたくしの命を奪うおつもりですか?
(人間を超越した男の速度に、抗う片鱗すら許されず意のままに首を絞められる。)
己の力を誇示しなければ生きていけないのですか?
か弱い女一人に、ずいぶんとまあ惨めですこと。
…っ、わたくしは命令しましたよ。
死になさいってね。
(絞首されながらも決して屈服しない姿勢を見せ、深紅の瞳で男を睨むと、手のひらに魔力を集中させた。
そのまま男の横腹に食らわせてやろうと魔力の結晶を放つ。)