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「 ちゃんと見ててね 」
( 不壊の手を握手する様に掴むと。
彼の腕は【 バキバキ 】 と 【 メキメキ 】 と折れ曲がり、さながら見えない圧力が働いているさまで、彼の腕が、ジグザグに曲がる。もちろん、骨は砕け、血も沢山出て、そうして完成した形状は、腕の『 蝶々結び 』 )
「 これは破壊じゃない。芸術さ。
ぼくは、彼の腕を破壊しようとしたんじゃなくて、本当に美しくしようと思って、面白おかしく、風船で遊ぶ気持ちを持ってして彼の腕を変形させた。ここにあるのは、敬意と美的尊厳への尊重さ。君と違って僕は彼を壊そうだなんて微塵も思っていないのだからね。むしろ、彼に好意すら抱いている。これで、君の問題が分かったかな ? 」
たしかに、これらは【きみにとって破壊】ではない。
たけど、ぼくにとっては破壊だ。
(完成した腕の蝶々結び。
しかし、少し視線を逸らせばたちまち元の形状へと変わる。)
重要なのは、それがぼくにとって破壊でないか、だよ。