>>44
「そうか………」
( 顎に触ってきたソイツは、マリンを父と呼ぶ存在らしい。ーーマリンは男だったのか。
そんなことを長い説明の間、考えていた。そして、)
「コイツが、クリトリスか………。乗り心地は悪くない…」
( 長い長い説明に目をぐるぐる回した後、とりあえず「乗れ」との意志を受け取れた。長い脚を相撲取りのように持ち上げて、大きな鳥にまたがる。
なぜ、自分はこの鳥に乗っているのだろう。
こんなにも簡単に、マリンに会うことができるのか。
何か怪しい。これは詐欺なのではないのか。
ーーーまあ、めんどくさくなったら、壊せばいいか。
そういうわけで、「僕の領土」とやらに向かった。)