はぁ...まったく、誰かさんに壊すなって聞いてなかったかい?
せっかちにももう少し落ち着いてくれ。
(珈琲が入ったカップをゆっくり置く
椅子から立ち上がり、羔に近づき顎を掴む)
...そんなに父さんに会いたければ僕の領土に来るかい?
まだカオスリア様には報告してないけど、父さんを鏡で封印しているんだ。
毒で眠らせてるから大丈夫だけど、いつ起きるか分からないし
父さんの使い魔が毎日のように襲撃してくるから大変なんだよ
(フフと笑って羔から離れる。コカトリスを呼び出し、巨大な鳥に変身させる)
さぁ、行こうか。
僕の領土に来るんだ、君も早く乗っておくれ
(コカトリスに乗り、座って羔を手で招く)
「そうか………」
( 顎に触ってきたソイツは、マリンを父と呼ぶ存在らしい。ーーマリンは男だったのか。
そんなことを長い説明の間、考えていた。そして、)
「コイツが、クリトリスか………。乗り心地は悪くない…」
( 長い長い説明に目をぐるぐる回した後、とりあえず「乗れ」との意志を受け取れた。長い脚を相撲取りのように持ち上げて、大きな鳥にまたがる。
なぜ、自分はこの鳥に乗っているのだろう。
こんなにも簡単に、マリンに会うことができるのか。
何か怪しい。これは詐欺なのではないのか。
ーーーまあ、めんどくさくなったら、壊せばいいか。
そういうわけで、「僕の領土」とやらに向かった。)
(暫くして向かっていたが、出発して15分後。
空から飛びながら話始めた。)
...本当に父さんに会いたいのはお前くらいの変わり者だよ。
まぁ、会いたいなら会わせてやるが厄日化してる父さんに到底君は勝てないよ?
死人相手に使う体力が無くなるからねぇ
(無表情に自分の領土を見渡す。
何故だか少し瞳は霞で覆われていた)