「──」
雨乞い、安倍晴明も実際に行ったとされる儀式
「さぁ、恵みを、祈りを」
そう唱えれば、飛び交っていた式神たちは、火を噴く提灯の真上で縁を何重にも描くように回る
指で五芒の星をあむ
「来たれり、来たれり」
さらに唱えれば、なんど、空を舞う式神から水が流れ落ちはじめる
>>179
[ギギュッ…] ガガ…
( …恐れ? 痛み? … 知らぬとばかりに燃える舌を
掴む鬼に流石の化け提灯も目を見開く…っ )
____更に間も悪く…
________雨
(___降り注ぐ雨が炎を消し …木くずや紙くず濡らし
…火の海を瞬く間に消してしまった)
のみならず。
[ジュゥオーーッッ!!!] ガガンガガンガガガガッッ!!!
( 燃え盛る舌にも落ちる雨が提灯を苦しませる!!!
___引っ込めようと踠けど離れない鬼の腕!!! )