>>25
「夜遅くに出回るのは感心しませんね…お嬢?」
(やっと、見つけた…肩で息をしながら見つけた彼女に抱きつきたい気持ちを抑えて回りを一掃し、声をかける。紅く揺らぐ瞳で彼女をとらえたあと安堵のため息を漏らしそっと手招きをする)
「今日は妹たちがいないのでこの数は結構きついです。ので、絶対離れないでくださいね?」
ホギャァッ!
(___ひと塊に集まるがゆえに容易く払われる小妖ども)
「!っ…!す、すーたん…!」
現れた求めていたその人の声がして、恐怖と安堵でぼろりとためていた涙が零れる
「ふええ、もーこわかったしぃ!」
そして彼が耐えていることなぞしらず、高ぶった感情を抑えることなく、彼の腰にしがみつく