>>26
「らいくん、牽制じゃだめみたい、大技使って一網打尽かなぁ」
「さすがしおちゃん、僕も同じこと考えてた、っよっと!」
傍の彼女に告げられた言葉に、楽しそうに声を上げ、刀を構える
「──来たれり牛王、汝の贄ぞ」
「疾風迅雷・紫電一閃」
唱えた直後に、彼は消える
駆けた先には、無数の霆を纏いし、牛王
「滅せよ童子切」
斬撃の後に来る霆が、妖魔を襲う
__ギョッ …ウゥウッ!?
(…妖魔、とすべきか否かもはたまた不明)
____兎も角、は知れること …その牛魔
絶対的強者。
(__人ならざる者への畏怖、強くある小物ども
…故に人でなしの "強者" に抱くも恐怖は
尋常を超えてそれだけで死にかねぬもの…)
___今、初めて怯えを見せ …"止まる"小妖の群れなど
ギ, ギィエァォォォゥッ!?
ゴギュ"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ァァ…ッ
(_牛魔の蹂躙に形消えるも …さして数秒も掛からない)