>>789
すっかり遅くなってすみません(^q^)
ラクトースオペロンとトリプトファオペロンは対になった仕組みに近いので一緒に覚えてしまいましょう。
手元に生物の図説を開いてください。
〜ラクトースオペロン〜
まとめ:ラクトースがある環境で転写がスタートする
@DNA上の調節遺伝子からリプレッサーができて、それがオペレーターにくっついているため、ひとつ前のプロモーターにくっついてあるRNAポリメラーゼが動けない(転写開始できない)。
Aラクトースがあると、それがリプレッサーとくっつきリプレッサーがオペレーターから離れる。
B進路を阻むリプレッサーがなくなったことで、RNAポリメラーゼは無事構造遺伝子群に進み、転写が開始される。
C転写開始しラクトース分解酵素ができる。
ポイントは、「ラクトースがあるとリプレッサーが離れ、転写が開始できる」です。ラクトースを分解する酵素をつくるので、ラクトースがないと転写をする意味もないです。
つまりこの一連の流れはラクトースを作りすぎないようにするためのもので、このような抑制調節を「負の調節」といいます。
〜トリプトファンオペロン〜
まとめ:トリプトファンがない環境で転写がスタートする
@上の@と同じくリプレッサーは作られますが、トリプトファンなしではリプレッサーはオペレーターにくっつくことができず、そのまま転写が進行される→トリプトファン合成酵素がどんどんできる。
Aトリプトファンが@でできたため、トリプトファンとくっついたリプレッサーがオペレーターにくっつき、転写が阻害される→トリプトファンができなくなる。
ポイントは、「トリプトファンがあるとリプレッサーがくっつき、転写が抑制される」です。
トリプトファンを作りすぎないようにするための機構であると覚えておいてください。ちなみにこちらも抑制調節なので「負の調節」です。
〜用語をわかりやすく〜
プロモーター:徒競走におけるRNAポリメラーゼのスタートライン
オペレーター:ドア
リプレッサー:かぎ穴
ラクトース:開けるためのカギ
トリプトファン:閉めるためのカギ
よくわからなかったら僕が書いた順番に絵にしてみてください(^q^)
それでも理解できなければ別の方法を考えますので、また質問してください。