☆☆探偵チームKZ・G事件ノート part1☆☆

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144:夜月:2016/01/05(火) 19:33

初回>>14
前回>>141


真っ白な過去は知っている《彩side》


う〜ん、と〜。まずは…………

手足縛っている縄取ろ。
その後は盗聴機の処分か。



あ、見っけ!
うん、ズルい真似するな、あいつ。

ま、いくら天井に付けられてるとしても、
僕は簡単に取れるけど、ねっ!

っ、ゲット。んでもって、取り敢えず
潰しときゃいっか。

あはは、なんか、ちょー簡単に壊れたん
だけど。

最近自分の力が恐くなってきたわ。


あれ?やっとみんな起きた?

遅っ!まぁ、無理矢理起こされた僕が
言うことじゃないけどさ。


って…………、なんでみんな縄を
取らないんだろ。



「ねぇ、楽しくしているとこを邪魔
して悪いんだけど、なんでみんなは
縛られたまんまなの?」

わかりやすいぐらいバカにして言うと、
みんな驚いたようにこっちを見た。


え、なんですか。
まさかの忘れ去られていた系ですか。
めっちゃ悲しいんですけど。

マジで忘れてたとか言わないでよ!?


夜月:2016/02/06(土) 23:52 [返信]

久しぶりの更新でっす!
また文才が風で吹き飛ばされたかも…………


初回 前回>>144

真っ白な過去は知っている 【美門side】


「貴和、ミラ、和典、ちょっと来て?」


俺たち全員のロープを外したアーヤは、少しだけ首を傾げて黒木たちを呼ぶ。

いま、黒木たちのこと、名前で呼んだよな?
それも自然に。


「ん、オッケ」


そして、上杉も、何事もないように、アーヤについていった。
それに続いて、黒木とミラも。

ただ、その二人は不思議そうにアーヤを見つめていたけど。




_____なんか、不自然なくらいに落ち着いている自分が恐い。

若武と小塚は、ショックを受けたようで、ずっと固まっている。
それなのに俺は、なんでこんなに…………。

思い当たる考えは全て、記憶の扉から無理矢理引きずり出す。


いろいろな感情がぐるぐると混ぜ合わさり、頭が何色もの色に染まる。



アーヤたちは、部屋の角で、なにか話し合いをしている。
みんな、見たことないほど、真剣な表情。


先程の不思議な空気はどこかに消え去り、新しい緊張が、俺らの心を支配した。





しばらくして、アーヤたちが戻ってきた。

そしてその一言目で、緊張も再び、どこかへ吹き飛んだ。



「もうすぐ逃げるよ。心の準備、しておいて」






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