初回>>14
前回>>22
真っ白な過去は知っている 小塚side
「これからおまえらのメンバーになる、
神宮 未來だ。今日は自習。ってことで、
自己紹介は自分たちでよろしく!」
言いたいことだけ言って、先生は出ていく。
けど、さ、先生は、この状況に気付いてる?
ノートに物凄いスピードで何かを
書き込んでいる上杉に、机をどかして
ボールを蹴っている若武でしょ。
美門は居眠り中のアーヤの
ほっぺたをつんつんつついてて…………。
しかも、ここに黒木はいない。
黒木ぃ、早く来てっ!!
「あ、あの…………____」
「あ、おまえ新入りか?自己紹介しろ!」
若武…………やっと気付いたの?それとさ、
今、神宮くんがなにか言おうとしたじゃんか。
ちゃんと聞こうよぉ。
「はーい、もちろんするよ?
それと、君、おもしろいね。
っと、話ズレちゃったね。ごめん。
僕は神宮 未來。さっきの先生は
“みらい”って言ってたけど、本当は“みら”
だから、そこんとこ、間違えないでね?」
神宮 未來…………?
なんか聞いたことあるような気がする。
「あ、君たちのことは知ってるから、
紹介しなくても大丈夫だよ。」
その言葉でようやく上杉と美門は顔をあげた。
残るはアーヤ。だけど、ぐっすり夢の中。
そこへ、
「よっ!
って、ミラ、もう来てたんだ。」
「あ、貴和、久しぶり!」
「あぁ、昨日会ったんだけどな。」
パッと顔を明るくする神宮くんと、
苦笑いをする黒木。
2人は…………、知り合い?
仲良さそうだけど。
そういえば、神宮くんがさっき言ってた
『君たちのことは知ってるから』
って、どういう意味なんだろう…………?
初回 前回>>25
真っ白な過去は知っている 彩side
ん…………、あ、れ?
目が覚めると、見知らぬ男の子がいた。
「あ、アーヤ、起きた?おはよ。」
「えへへ、おはよう、翼。
ねぇ、あの子は?」
急に私の背中が暖かくなった。
…………………え!?なんですか!?
「かっわいい!!
僕は神宮 未來。よろしくねっ!」
いや、君、すんごいかわいいから!!
もう、女の子みたい!
いっそのこと、女装させたいっ!!
で、なんでいきなり抱きつかれたのかな?
「え、えっと、離れてください。」
恥ずかしい…………。
「あ、ごめんね?」
な、なにこれ!
この子、ほんとに男の子なの!?
すっごいかわいいんだけど!!
「自己紹介はしなくて大丈夫。
貴和に聞いてるから。」
ふぅん、そっか。
「そうだ!僕、明日から浜田に行くんだ。
彩、美門くん、よろしくね!」
なんで彩呼びですか?
神宮くんと黒木くん以外のみんなの後ろが
黒いんだけど…………………。
みんな、怖いよ?
…………って、えぇぇぇぇっ!?
神宮くん、浜田来るの!?
また一波乱、起きそうです。
∞やつきたいむ∞
ここまでにしとくか。
あれ?長くなったかな。
あ、これからについてのヒント♪
普通なら疑問に思うはずのことに、
アーヤは当たり前のように対応してます。
それはなぜでしょうか♪