初回>>14
前回>>29
真っ白な過去は知っている 小塚side
未來くんがKZに入ることになった。
あ、探偵チーム、のほうね?
理由は…………
若武が未來くんを気に入ったから。
うん、これからのKZはこんな
感じで大丈夫なのかな?
こんな理由で決めちゃっていいの!?
僕は嬉しいけど。
嬉しいことに間違いないけど。
このままだと本当に若武の未来が不安だよ。
いつか、大人になってから、変な壺とか
買わされそうな気がするんだけど。
そんなことを考えながらも、僕らはころころと
話題が変わって、いろんな話をした。
けど…………
若武はやっぱ皆から弄られる性質みたい。
美門と未來くんが『若武弄り同盟』って
いう、変な同盟を結んでたもん。
なんか、大変なことになりそうな気がする。
そんなときだった。
特別クラスが真っ白な煙に包まれたのは。
そのまま、僕らは意識を失った______。
初回 前回>>33
真っ白な過去は知っている 未来side
「っん…………、うぅ…………。
あ、れ?ここ、どこ?」
目が覚めたら、知らないとこにいた。
よくわかんないけど、取り敢えず
散策でも………
と思ったら、なぜか動けず。
首をひねって見てみると、手足が
ふっといロープで縛られていて。
うん、これで予想はついたよ。
多分あいつだ。
…………ふざけないでよ!?
ってか、馬鹿なの?
小5のときと同じ方法使うとかさ。
僕らのこと、絶対なめてるでしょ。
うっわぁ〜、なんかむかつくわ。
と、突然貴和の声が聞こえてきた。
「あ、僕ここ!」
「あのさ、俺、そっちじゃなくて
ミラの後ろにいるんだけど。」
え?と思って後ろを振り向くと………
あ、ほんとだ!
そこには苦笑している貴和の姿が。
ごめん、まっっったく気付かなかった!!
「おーい!って、あれ?
俺ら、完全に空気になってないか?」
「うん、確かに。」
「未来くんってちょっとぬけてる?」
「へ?っどわぁっ!」
横からいきなりたくさんの声がして、
びっくりしちゃったよ。
そしてひっくり返った先にマットが
あった!…………なんて有難いことが
実際に起こるわけがなく。
思いっきり頭打ちました。うぅ、痛い。
「ここ、どこかわかる?」
無視ですか!?
僕が頭打ったことは無視ですか!
あはは、さびしいよぉ。
「ん? 倉庫。」
貴和の言葉に、僕もコクリ。
そうじゃないのかな?多分、3年前に
連れてこられたときと同じ、あの倉庫。
もちろん、みんなにはピンとこない
みたいだけど、めんどくさいからさ、
説明はいい、よね?
うん、いいよ、きっと。
「ねぇ、楽しくしているとこを邪魔
して悪いんだけど、なんでみんなは
縛られたまんまなの?」
呆れたような声が聞こえ見上げると、
ロープで遊びながら僕らを見下ろす彩が。
「え、彩は取れたの?」
驚いて訊ねると、にっこり頷く彩さん。
すっげぇぇぇ!
「固めに結んであったけど、固い
だけで、仕組みは結構簡単。」
そう僕らに説明しながら、僕らの
ロープを外してくれた。
けど…………
こんなに太くて固く結ばれていたロープ、
どうやって自分で外したんだろ…………?
すっごい気になる!!
∞やつきたいむ∞
クリスマスの読みきり小説、書こっかな?
読みたい人がいたら、教えてね。
(誰もいねーよ。by若武)
うっせぇ、黙れよ、ボケ。
(ほら、そんなこと、言わないの。
女子力高くするんでしょ? by小塚)
はっ、そうだった(゜ロ゜)