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「大鏡は知っている」
彩「皆まだかな〜。」
土曜日。
勘のいい人は気づくと思うけど、今は美術館の前で皆を待っています!
今は集合の10時の2分前だけど、まだ誰も来ない・・・。
彩「あれ〜、日にちを間違えたかな…。」
さっきからひそかにそう思い始めてるんだよね・・・。
誰も来ないし。
でも、上杉君と若武が10時ジャストに来るはずっ!
でも・・・翼と黒木君と小塚君はもう来てもおかしくないんだよね・・・。
そんなことを考えてたら、10時まで残り30秒!
彩「29、28、27・・・。」
私は無意識にカウントダウンを始めていた。
彩「・・・・3、2、1、0!」
若「よ、アーヤ!」
上「あれ、立花早いじゃん。そういえば黒木たちがいないな。」
やっぱりっ!
10時ジャストに若武と上杉君が来た。
でも若武は、びしょびしょ。
上「若武、どっから出て来たらそんなにびしょびしょになるんだ?」
上杉君があきれている。
若「前はな、木の上から出ようとして失敗したから今度はあそこの噴水から
出てきたんだ。」
若武はそういいながら美術館前の噴水を指さす。
私は噴水に行って、指をちょっとだけつけてみた。
って…。
彩「冷たいっ!若武、風邪ひくよ。」
上「いや、○○は風邪をひかないっていうから大丈夫だろ。」
確かにそうかも。
若「上杉先生、ありがとよ。」
上「何がだ?」
上杉君はきょとんとしている。
でも何のお礼をしているんだろう。
若「だって、○○は風邪をひかないって、天才は風邪をひかないってことだろ。
つまり上杉、お前は俺が天才ってことを認めたんだ!」
え・・・。
上杉君は馬鹿は風邪をひかないって言いたかったじゃない?
それにもし○○が“てんさい”だとしても、若武に当てはまるのは天才じゃなくて、
天災だと思うな・・・。
まあ、若武はサッカーのセンスだけは天才、かもしれないけど。
上「・・・。それより、黒木たちはどうしたんだろうな。」
うん、あの三人は若武と違って遅刻はしないはず。
若「あぁ。さっき連絡があった。」
彩「なんて?」
若「秀明に呼び出されたみたいで、1時間ぐらい遅れていくから11時集合にしてくれって。」
上「三人ともか?」
若「あぁ、そうだ。別々に呼び出されたみたいだけど、黒木はサッカーKZ関連、
小塚は前のテスト関連、美門はハイスペックのHS関係らしい。」
そっか、翼はハイスペックに移っちゃったもんね。
彩「じゃあ11時までどうする?」
上「確かにな。ここでぶらぶらするわけにもいかないし。」
若「じゃあ、そうだな〜。あ、スタバ行かねえか?」
彩「なぜ?」
若「て、適度な暇つぶしになるからだ。」
なんか、若武は違うこと考えてそう。
その証拠に理由を聞いたときに答えに戸惑ってたし、なぜか今はにやにやしている。
上「確かに暇つぶしにはいいかもな。じゃあ駅まで行くか。」
リョ―カイ!
それにしても若武、さっきからさらにぐふふと笑いだして・・・怖い・・・。
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>>516の続き!(^^)!
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「大鏡は知っている」
駅前のスターバックスまで若武と上杉君、それから私の三人で歩いて行った。
その道中で、さっきからすごぉ〜く気になっていることを、若武に聞いてみた。
彩「若武?」
若「なんだ、アーヤ。」
彩「さっきから若武、なぜにやにやしているの?」
上「そうそう。しまってないぞ、若武センセ。」
若「いや、にやにやしてるのはな、えっと、それが…。」
ん?
なんて、聞こえないよ?
若「だからだな、その、あの、えっと…。」
若武らしくない。
凄いしどろもどろだ。
上「つまりあれだろ?スタバで立花と隣に座っていやらし…♯&$%●□○○%#&%$…。」
若武が顔を真っ赤にして上杉君の口をふさいだ。
若「あ、アーヤ、き、気にするなっ。ほら、すっ、進もうぜっ。
スタバでしゃべる時間が減っちまう…ぞ?」
いいけど、別に。
若「ぬぉぉぉぉぉぉぉ――――――――Σ(゚д゚lll)」
上「若武うっせー。それより図星だな。」
若「(*ノωノ)ハズカチイ」
若武が壊れたっ!
だ…ダイジョーブ?
上「立花、気にするな。それより早く行こうぜ。」
彩「あっ、うん。そうだよね。」
若「(*゚ー゚)(*。_。)ウンウン♪」
彩「…………。」
上「無視。行くぞ。」
彩「うん!行こう!」
若「播(≧▽≦*)OK!!≡≡≡ヘ(*゚∇゚)ノイソゲー!」
最後まで若武はこんな感じだった。
大丈夫かなぁ…?
病院行ったほうがいいのかな?
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