ここって私、書いてもいいですよね?
っていうか、書くところですよね?
じゃあ、書きます。
☆オルゴールは知っている☆
1.転校生
その日、私がいつも通り学校に登校すると、教室はいつもよりざわめきに満ちていた。
「知ってる?今日、時期はずれの転校生が来るんだって。」
「え!何年生?」
「1年らしいよ。」
「しかも女子だって!」
「ツバサみたいな人気者な人だったらどうする?」
「うちのクラスに来てほしい」
「勉強詰めじゃない人だったらいいね〜」
武田菜穂がこっちを見ながらわざとらしく言った後、くすくすっと笑った。
武田菜穂は、私をよくからかってくる。
翼だって塾通ってるのにね。
でも、転校生が来るってことは、ちょっと驚き。少し気になる。
「おーい、席付いて。もうチャイム鳴ってるよー」
と言う声と共に、先生が入ってきた。
>>631 えっと初めまして!
ここです。呼びためOKですか?
私はOKです。
>>632 面白いよ!!
>>631初めまして、新入りのさちです。
呼びタメでいいですか?私はOKです!
>>632サンキューだメェ@ 'ェ' @
>>632小説いいと思うよ!
小説更新するよ〜
前の回
先生は静かになったのを確かめると、話し出した。
「今日は紹介したい人がいます。入ってきていいよ。」
数秒後、教室の前の扉がガラッと開き、女の子が出てきた。髪は右耳の近くで一束に結っている。
「今日からこのクラスの仲間になる、柏崎さんです。」
周りからどよめきの声が上がった。
私もちょっと意外。
彼女はチョークを取り、黒板にきれいな、整った字で「柏崎七音」と書いた。
「初めまして。私はカシワザキナナネです。茨城県の櫻南中から来ました。これからよろしくお願いします。」
七音と名乗った女の子は一礼した。まだザワザワしているクラスに向かって、先生がパンパン、と手をたたいた。
「席は、神野さんの隣です。では出席を取ります……」
私は出席を取っている合間に、柏崎さんの方をチラッと見た。白人以上、小麦色未満の肌にうっすらと茶色がかかった黒っぽい髪。横にまとめた髪は、ふんわりとしていて、肩で揺れていた。
翼も来て、柏崎さんも来て。このクラスって恵まれているなぁ、転校生に。
そのくらいに思っていた。
この人物が、KZに深く関わることも予想せずに、ね。