小説更新〜♪
【古い本は知っている】
「本番で、俺失敗したじゃん?大森にパスするとき。」
杉浦君は、悲しげな声で言った。
もうひとりで対応できないと思う。
一緒にいる子。
泣き声はますます大きくなる。
杉浦君たちの声も大きくなる。
でも、どこへ行っても会えない。
一体みんなはどこへ行ったの?
「俺、、、大森と絶交しちまって。どうすりゃあいいか。」
杉浦君…
KZのレギュラー、誰もが知っている大森君と絶交だなんて。
杉浦君ファンなんて、絶対大森君のこと嫌いになる。
大森君ファンも、杉浦君のこと遠目で見るに違いない。
食い止めないと。
「ママ〜、百合、ここにいるよー!ママどこにいるのー?」
百合ちゃん(?)は、お母さんを捜して歩いている(?)
泣いている子、杉浦君たち、百合ちゃん(?)は一体どこにいるの?
ずっと歩いていると、日本人形が横たわっていた。
それも、五体。
「気味悪いな。早く行こう。」
思わず呟くと、日本人形が動いた。
「お前、どうしてワタクシたちのことを汚す。気味悪いなどと。お前の方が気味悪いだろう!」
日本人形は、襲いかかってくるように、私に飛び乗ってきた。
『キャーーーーーーー』
思いっきり叫ぶと、杉浦君の声が聞こえてきた。
「おい、さっき言った、立花彩の声にまちがいない。彩ちゃんもいるかもしれないな。本田、行くぞ!」
杉浦君、捜してくれるのーー?
スッっと、涙が頬をつたうのが分かる。きっと、助けてくれる。
私、今泣いてるんだ。
どうしたらいいのか分からないけど、杉浦君、、、来てくれるよね?ーー
次回予告
杉浦君、来てくれない!?
やっぱりここどういうことなの?
絨毯が現れたのはどうして?
どこから現れたの?
疑問が次々に解決していきます!
楽しみにしててください!
続く
>>24の続き♪
【古い本は知っている】
日本人形、怖い…
来ないで…
「ワタクシ、お前のことは誰よりも大嫌いだー!!!」
来ないでって言ってるでしょー!!!
杉浦君、来れないの?
暗い…怖い…ここにいたくない…
いっそのこと、ここで死んでしまってもいい。
こんな気持ち、味わいたくない。
「わぁ、おねえちゃん。かわいいお人形さんが来てるね。おねえちゃん泣いてる。どおしたの?百合、泣くのやめたよ。」
百合ちゃんっ!
やっと見つけた。百合ちゃん。
「お人形さん、ストップしてえ。」
百合ちゃんが言うと、日本人形はストップした。
どういうこと?
百合ちゃん、どうしてそんなことできるの?
「おねえちゃん。行こうよ。ママ探すの。百合助けてあげたから、おねえちゃん、百合のこと助けて。」
「いい…よ…」
百合ちゃんが怖くて、カミカミで言うと、百合ちゃんは悲しい顔をした。
「おねえちゃん…百合のこと助けてくれないの?せっかく助けてあげたのにいいいっ!」
百合ちゃん、そんなんじゃないよ!
ねえ、違うよ、百合ちゃんっ!
「お人形さん、動いていいよ。止めてごめんね。赤い絨毯さん、コイツ連れてきてくれてありがとう。もう来なくていいよ。杉浦君、帰って。」
「百合ちゃん、やめて、やめて、やめて、やめて、やめてーーーー!」
「私、百合。ごめんね、おねえちゃん。絨毯が来たのは、百合が呼んだの。おねえちゃんひとりで歩いてたから、おねえちゃんとあそびたくて。功にいちゃんが、みほねえちゃん呼ぶようにしたのも、百合。お人形さん呼んだのも、百合。」
百合ちゃん、大丈夫。
おねえちゃん、大丈夫だよ。
「杉浦にいちゃん、声出してただけなの。ごめんなさい、ごめんなさい。ここは、百合の家だよ。」
百合ちゃんの、、、家???
こんなところに住んでるの?
「今から、おねえちゃんを殺るところだよ。」
次回予告
春川功の正体が明らかに!
彩は助かるの?助からないの?
百合ちゃんの本当の正体は?
続く