〜スキー場にて〜
「おぉっ!」
若武が、異様に驚いている。その理由は......スキー場が大きいから。
名前は、ニセコグランヒラフ。
北海道で一番おっきいスキー場だよ!
だから、人も多いわけでして。バレたら大問題だよ。
まず、サイン会 からの、握手会。で、ライブ...?
一人でライブはキツいよ......う〜ん。
「アーヤ?どうしたの?」
あ、小塚君。
「器具取りに行くんだって。黒木は、知り合いがいたから話してる。」
黒木君、ほんとに知り合い多いね。
日本人、半分くらい黒木君の事知ってるんじゃない?
「ありがとう!小塚君早くいこう?」
小塚君の手を掴む。で、引っ張る。
まぁ、ゴーグルつけて 帽子被って、マフラーつけてたら気づかないか。
良かった良かった。
「あ!アーヤ居た。おせーぞ。」
若武、ごめんね。
「えっと、立花器具の付け方分かるか?」
ムッ それぐらい分かります〜!
「自分で出来るもん!」
そう言ってから、器具を運ぶ。
そして、フツーの靴を脱いで。スキー用の靴を履いてスキー板をつける。
出来たっ!ちょっと前にロケで来た帰り寄ったんだよね。ここ。
「おぉ〜!スゲーな。アーヤ。」
私が、ちゃんと出来るかどうか、皆が見ていたらしい。
いや、見てるのはいいけどさ、
「私の見る前に、自分の靴はこうよ?」
そう言うと、みんな大急ぎで靴をはきだした。
......やっぱり、皆ってちょっと抜けてるよね。うん。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アーヤside
「はぁーー!?」
皆が叫んだ。
耳が痛くなるような大声を出したから、お客さんがコチラを見る。
「と、取り敢えず、この話は放っておいて券を買おうよ。」
そう言って、皆から離れて券の事が書いてあるポスターの前に行く。
「じゃ、7時間券とかにする?」
黒木君がそう言って、皆それにそれにしていた。
※都合により、途中でスケボーに変えることが出来る事にします。
そして、器具をつける順番を間違えたので、この後に >>78という事で。
リフトに乗るために、列に並んでいる。すごく暇……
そう思っていたら、翼が話しかけてきた。
「ねぇ、アーヤ。来たことあるって事は、スキー滑れるの?」
もちろんだよ。そういう想いを込めて首を縦にふる。
「じゃあ、僕に教えてくれないかな?」
私にそう話しかけてきたのは小塚君。
「良いよ。小塚君は、スキー来たことあるの?」
あ、リフト乗る番だ。
二人乗りのリフトに、小塚君と二人で乗った。
そして、もう1度聞くと、小塚君は うん。と言った。
「じゃあ、何か苦手な事でもあるの?」
そう問うと、小塚君はこう言った。
「僕ね、スピードが出ると止められないんだ。」
あ、それ簡単。
「下を向くから、スピードが出るんだよ。だから、上を向けばいいの」
そう言うと、小塚君は驚いた顔をした。
「顔を?」
……天然。
「ううん。スキー板を。」
小塚君は、あ、そっか。という顔をした。
「でも、スピード出てビューって言うのも楽しいでしょ?」
そんなこんなで色々と話ながら山頂まで行った。