設定 >>843
〔 雪降る夜の馬鹿話 〕
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アーヤside
体を左右前後に揺さぶられながら、大声で叫ばれている状態でずっと寝てられる人っているかな。
もし居たら、その方法を私に伝授して欲しいんだけれど。
「……きて……おきてってば! お姉ちゃん!」
どうもこんにちは、私、立花彩です。
妹の奈子に、体を左右前後に揺さぶられながら、大声で叫ばれている状態。
もうかれこれ20分くらい。普通の子なら諦めると思うけど、奈子は粘り強いから、私を起こそうとずっと奮闘してる。
でも私にはどうしても起きたくない理由があるの。その理由はね、『 外まだが真っ暗だから。 』多分夜中の2時ぐらいだと思う。
近所迷惑になりかねないから、それから10分くらい立ってから奈子の相手をしようと腹決めて起きた。
「あ、お姉ちゃん起きた! ねえ、外見て外見て!」
外を見てと言っている奈子と裏腹に、私は時計を見る。2時半だった。つまり奈子は30分程の間、私を起こそうとしてたわけ……根気強すぎでしょ。
というか、奈子はなんで2時に起きてるの? そう思って奈子の方を見ると、奈子はさっきいた場所にはいなくて、窓のそばにいた。
「そろそろ寝ないと。で、外がどうした……の……」
息を飲んで、空からの贈り物を見つめる。
ふうわり、ふわり。そんな音がしてもおかしくないほどゆっくりと、その贈り物は私たちの元におりてきた。
大きくて、柔らかそうな雪。
いわゆる綿雪ってやつかな? すごく綺麗。
「初雪だよね? きれいだね、お姉ちゃん!」
本当に心から楽しい、綺麗だと思っていそうな目で私を見てくる奈子に、起きて良かったと思いながら、そうだね。と答える。
そういえば、小林一茶さんがこんな句を書いてたよね。「美味そうな ゆきがふうわり ふわりかな」って俳句。一茶さんもこんな雪を見たのかな?
「トイレで起きたら、雪が降ってたからお姉ちゃんを起こしたの! 起きてよかったでしょ?」
なるほど、それで雪に気づいたんだ。
「うん、起こしてくれてありがとう。じゃあ寝るよ」
えー、起きてたいよー! なんて渋ってる奈子を押し切って布団をかぶせる。
夜中に起きてずっと起きて入れるわけもないから、奈子はすぐに寝た。
奈子が寝てから、私はちょっとだけ起きてたんだ。
今日は12月25日。俗に言うクリスマス。冬休みはもう始まっているから、秀明にだけ通う毎日。
ここ最近はKZの集合もかかっていなくて、寂しい、つまらない毎日が続いている。
次に集合がかかるのはいつなんだろう。明日集合かかったらいいのにな。なんて思いながら寝た。
のちのちこれが本当のことになって、でも困るなんてこの時は知る由もなかった
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知っている。みたいなかしこまった感じの小説じゃないから馬鹿話です。
小学生みたいな内容の小説にどうかお付き合い下さいませ。
清からオケでてるしどうぞどうぞー。
兎碧です、よろしくお願いします。
とりあえず清がいたから来てしまった。うれしい、ありがとう。
学校頑張ってねー
前レス >>849
アーヤに透視能力がついたんじゃないかと思ってしまった前レス。語彙力上げますごめんなさい
〔雪降る夜の馬鹿話〕
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アーヤside
目覚まし時計の騒音を止めるために手を動かして、ぬくぬくが残る布団をでる。
木曜日の朝5時、クリスマス当日。
クリスマスイブってクリスマスの夜、前の日の日没辛をさして、日があけたらクリスマス、日が暮れたらもうクリスマスじゃないって知ってる?
昔のヨーロッパの暦が、一日が終わるのが日がくれることだったかららしいよ。
だからクリスマスの夜にパーティを開いてる人はただの打ち上げとかなんだって。
私が黒木君がランニングをしてるのを見て、ランニングをしようと思ったのもこんな寒い日だっけ。と思い出してちょっと笑ってから、ジャージに着替えてすぐに家を出た。
いつも通りの時間に帰ってきて、ご飯を食べて、秀明まで勉強して……の日常が、ちょっとだけ崩れた瞬間。
「あ、アーヤ! よかった、ランニング今から出るところ?」
翼が、家の前にいたから。
耳も顔も赤いし、はく息も白色。とりあえず心配だから家の中に入ってきてもらって、話を聞くことにした。
外よりぬくぬくな家に、おふとんの時みたいに出たくなくなるのはこの後の話。
急いで作った2つのココアを持って、片方を翼に渡すと美味しい、と微笑んでくれるから作りがいがある。
「ああ、話に来たんだった。土曜日集合だって」
うきうきになる私に、それでね、と話を続ける翼
「スキーウェアとかの、冬用の遊べるような服を持ってくるか来てこいって言われてるんだけど、アーヤ持ってる?」
翼に心配され、どうだったかな? と考える。
1年前のが多分ねあると思う、と答えると翼が笑って、じゃあそれ持ってきてね。ココアご馳走様、ランニング行く? と言ってくれたから、うん。とこたえた。
私がココアを飲み終わったところで言ってくれた当たり、やっぱり優しいよね。
ランニングに出て、帰ってきて、勉強をして、秀明に行って。
朝起きて、ランニングに出て、帰ってきて、勉強をして、秀明に行って。
いつもどうりの日常をすごしたら、もうすぐKZの集合だ。と自分を活気づけて頑張った。
そして、金曜日にまた雪が降った。今度は大雪。集合場所あるかなあ? って翼に連絡したら、好都合でしょ、と答えられた。なんでだろ?
奈子は雪が降ってきてまた騒いで、喜んで喜んで雪遊びをしていた。勉強をしなくていいんだからいいねえ、と見ていたら、お姉ちゃんも雪遊びする? なんて的外れの事を聞いてくるもんだから呆れる。
その日の夜、スキーウェアとネックウォーマーをいれたバックを作った。いつも来てるジャンバーと帽子をつけて集合には行くつもり。
その日の夜荷物を作っていると、奈子がお姉ちゃんどこ行くの? 私も行く! なんて言い出して、凄い困った。とりあえず寝かしつけて最悪の事態は逃れた。
タイマーを5時にセットして、電器を消してる私も寝た。
明日、何が待ってるんだろう、と心を弾ませながら。
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違う方で小説を書いて疲れてもう無理だと思ってたのに結構いけるもんだね。
ちゃちゃ口唇になると思うけどよろしくです。