>>857
清からオケでてるしどうぞどうぞー。
兎碧です、よろしくお願いします。
とりあえず清がいたから来てしまった。うれしい、ありがとう。
学校頑張ってねー
前レス >>849
アーヤに透視能力がついたんじゃないかと思ってしまった前レス。語彙力上げますごめんなさい
〔雪降る夜の馬鹿話〕
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アーヤside
目覚まし時計の騒音を止めるために手を動かして、ぬくぬくが残る布団をでる。
木曜日の朝5時、クリスマス当日。
クリスマスイブってクリスマスの夜、前の日の日没辛をさして、日があけたらクリスマス、日が暮れたらもうクリスマスじゃないって知ってる?
昔のヨーロッパの暦が、一日が終わるのが日がくれることだったかららしいよ。
だからクリスマスの夜にパーティを開いてる人はただの打ち上げとかなんだって。
私が黒木君がランニングをしてるのを見て、ランニングをしようと思ったのもこんな寒い日だっけ。と思い出してちょっと笑ってから、ジャージに着替えてすぐに家を出た。
いつも通りの時間に帰ってきて、ご飯を食べて、秀明まで勉強して……の日常が、ちょっとだけ崩れた瞬間。
「あ、アーヤ! よかった、ランニング今から出るところ?」
翼が、家の前にいたから。
耳も顔も赤いし、はく息も白色。とりあえず心配だから家の中に入ってきてもらって、話を聞くことにした。
外よりぬくぬくな家に、おふとんの時みたいに出たくなくなるのはこの後の話。
急いで作った2つのココアを持って、片方を翼に渡すと美味しい、と微笑んでくれるから作りがいがある。
「ああ、話に来たんだった。土曜日集合だって」
うきうきになる私に、それでね、と話を続ける翼
「スキーウェアとかの、冬用の遊べるような服を持ってくるか来てこいって言われてるんだけど、アーヤ持ってる?」
翼に心配され、どうだったかな? と考える。
1年前のが多分ねあると思う、と答えると翼が笑って、じゃあそれ持ってきてね。ココアご馳走様、ランニング行く? と言ってくれたから、うん。とこたえた。
私がココアを飲み終わったところで言ってくれた当たり、やっぱり優しいよね。
ランニングに出て、帰ってきて、勉強をして、秀明に行って。
朝起きて、ランニングに出て、帰ってきて、勉強をして、秀明に行って。
いつもどうりの日常をすごしたら、もうすぐKZの集合だ。と自分を活気づけて頑張った。
そして、金曜日にまた雪が降った。今度は大雪。集合場所あるかなあ? って翼に連絡したら、好都合でしょ、と答えられた。なんでだろ?
奈子は雪が降ってきてまた騒いで、喜んで喜んで雪遊びをしていた。勉強をしなくていいんだからいいねえ、と見ていたら、お姉ちゃんも雪遊びする? なんて的外れの事を聞いてくるもんだから呆れる。
その日の夜、スキーウェアとネックウォーマーをいれたバックを作った。いつも来てるジャンバーと帽子をつけて集合には行くつもり。
その日の夜荷物を作っていると、奈子がお姉ちゃんどこ行くの? 私も行く! なんて言い出して、凄い困った。とりあえず寝かしつけて最悪の事態は逃れた。
タイマーを5時にセットして、電器を消してる私も寝た。
明日、何が待ってるんだろう、と心を弾ませながら。
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違う方で小説を書いて疲れてもう無理だと思ってたのに結構いけるもんだね。
ちゃちゃ口唇になると思うけどよろしくです。
どうぞー
呼びタメOKですか??
>>862
「ぬくぬくが残る布団」って表現かわいいな笑
話し言葉にしか見えない前レス
語彙力上げなければ……てかこれ前と同じなんだよな……。
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アーヤside
サクッサクッ
霜柱をふむ音って、なんとなく嫌い。
雪を踏んでギュッて言う音も、なんとなく嫌い。
もし自分が靴だったらすごい寒いんだろうな。こんなにギュッて押されたら雪は痛いんだろうな、と思っちゃうから。
まあ、雪が降ってない所はないくらい雪が積もっちゃったからどうしようもないよね。
いつも遠い道が、もっともっと遠く感じるのはきっと歩いているから。
やっと着いた時にはもうヘトヘトで……。もうちょっとだから、と力を込めて足を動かし、チャイムを押そうとした時だった。
「あ、アーヤ! こっちこっち!」
声がした方を見ると、雪、雪、雪……。
かまくらに雪だるま、雪のアーチなんてもう今にも崩れそう……。
「和浩! ちょっと人手足りないから手伝って! こっち!」
「まってってば! 俺はその高いとこに手ぇ届かないし、自力でやろって!」
俺は兄ちゃんと一緒でチビなんだからさ! とむくれたように言うこの子は……誰?
どことなく、若武に似てる気もするけど……。
「おい! 遠回しに俺の事チビっていうのやめろよ!」
あ、やっぱり若武がお兄ちゃんなんだ。
「アーヤは何作る? 夜にライトとか付けて、かまくらでなんか食べる予定なんだけど。」
気を利かせて話しかけてくれたのは翼。でもその両手も、視線も雪のアーチに向かっていて。
「うーんと……夜にライトアップするなら、それに関係するものを作ろうかな。」
結局ピンポンを押して、山崎さんにお目当てのもの、バケツを貰うことにした。
バケツに雪を詰めて、水を入れて、雪の中に埋めて、しばらく待った。
待っている間にアーチの先と前に道を作って、その脇の雪を平にした。
「あ、出来た! 一晩置かないと出来ないのかと思ってたけど、意外と出来る!」
「なになに、何を作ったの?」
楽しそうに覗いてくるのは、あの男の子。
えっとたしか名前は……和浩君?
「氷のかまくらだよ。何に使うかは内緒ー。」
ふふって笑いながら次の作業に移ろうとしたら、足を何かに踏まれた。
「なに、バカにしてんの?」
踏んだのはどうやら……和浩君のようで。
「俺の事バカにしてる奴多いけどさ、俺そういうのあんまり好きじゃないから。じゃ。」
私のしたことが大層気に入らなかったみたいで、散々言ったあとに違うところに行った。
なんでだろ、楽しみにしてもらいたかっただけなんだけどな。
少し気づ付いた心を抱えながら、そのかまくらに細工を施していく。
「あ、そうだ! 絵とか書いたら綺麗かも!」
竹串を貰って絵を描き始めて、その間に新しいかまくらが出来て……のエンドレス。
アーチも完成して、かまくらがお城みたいになって。
若武の家の庭が、まるでお城の周りの環境みたいになっていた。