幼なじみや特に親しい友達は居た。同じ部活の連中や、小学校からのインドア派友達など。そいつらに「オレ、今からあそこでうずくまるから」とか言って参加してたドッチボールのコートの隅に陣取ったことが三年間で3回くらいある。当たり前のごとくボール当てられてシボンヌした。でも背中だから全く痛くないのである。これ、ドッチボール恐怖症の人は是非やるべきだ。まあ勇気は要るけど。
で、オレはその後外野でもうずくまっていた。最早寝た。きさも試合が終わった後も寝続けてしまっていたことがある。それに関しては割とマジで心配されたのか、委員長(女子)が「ねえ大丈夫?大丈夫?」と声を掛けてくれた。もちろんオレはその声によって起きた。
そしてオレは委員長に言った。
「あれ!?今何時?」
そう、オレは女子に話し掛けられ、それに言葉を返してしまったのだ。中学生活においてクラスメートの女子と喋る回数はゼロ回に留める(別のクラスなら良い)というオレの崇高なる挑戦が、無に期してしまったのだ。
>>497:割とマジで心配されたのか
あぁ……、分かっているんだ。心配などされていない。ただ、寝ているオレの存在が委員長的に迷惑だっただけである
クラスの役に立たないクラスメートなど、何の価値も無いのだ。
今になってこそ、中高時代、皆にとってオレの存在は何の価値も無かったと、はっきり言える。