>>39
黒い竜との戦いからしばらく経った頃、
やはり帰る当てもなく歩いて行く途中、
彼は、不安そうに歩く一人の少女を見掛ける。
もしかしたら何か得られるかも知れない。
そう考えた彼は、少女に接触を試みる。
「君、随分変わった格好をしているが……。
その様子だと君̀も̀、ここの人間じゃァ無いのかい?
もしそうなら、私もね、同じ境遇なんだ……。」
優しく笑みを浮かべ、なるべく警戒させぬ様に、
ゆったりと歩み寄りながら少女に声を掛ける。
しかし、『もしも』の時の為、少女に分からぬ様、
付近にキラークイーンを隠れさせる──。
>>まどか