そしてその後あたしはいつも通りつまらない授業を受け、いつも通り悪口の書かれた紙が回されて来て。
本当にいつもと同じ、全く変わらない日常なの。
なのに今日は何故かとてもイライラしていた。胸の奥がモヤモヤ霧がかったようで、息が詰まる。
紙は破り捨て、授業もろくに聞かなかった。休憩時間も1人で本を読んでいると、不機嫌な事が分かったのか誰も近寄って来なかった。
……意外と良いかも、これからいつも不機嫌でいようかな。でも流石にしんどいか。
そんなこんなでまあ、昼休み。
千夏と美咲は委員会の事で呼び出されたようだ。うららは1人じゃ何も出来ない子だから今日は静かに過ごせそう。
表情を緩ませあたしは屋上へ向かう。
「ねえ、そういえば来週期末テストだよ」
「あたし勉強とか全然してないんだけど……」
「ちょっとそれヤバイってー!」
あははははっ、と笑い声を上げながら通り過ぎて行く少女達。
あたしは将来苦労するだろうな、呆れながら見ていた。
上げ
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あまりにも酷いので;