〜次の日〜
「今日から学校か…小学校であんなだったのに、やっていけるのかな?」
友妃乃は不安をふくらませ、学校へ向かった。
教室は賑やかだった。
まだ、入ってもいないのにわかる。
友妃乃は教室に入ると、黒板張ってある席が書いてある紙に目がいった。
小出友妃乃。
友妃乃は自分の名前を探した。
あ、あった。
窓側の席だ。
友妃乃は、自分の席に座った。
隣は…?
友妃乃は気になり、隣の椅子の後ろを見た。
如月智恵乃。
友妃乃の隣にはそう書かれていた。
如月智恵乃さん?
誰だろう?
嫌な人だったらどうしよう?
「あなたが、小出友妃乃さん?」
声のする方を見ると、そこには身長の高い、ミディアムヘアのよく似合う女の子がいた。
「はい。そうですが…」
「私、隣の席の如月智恵乃。よろしくね!友妃乃ちゃん。あっ私の事は智恵乃って読んでね。」
「私は小出友妃乃。よろしくね。智恵乃ちゃん。」
「うん!」
とても明るい子だな。
明るい子は苦手気味だけど、智恵乃ちゃんとなら、仲良くなれる気がする。
良かった。
友妃乃は心の中でそう思った。