なんであたしがシンデレラ!?

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3:アイ子:2014/08/09(土) 16:07 ID:ZCM

「っていう訳なんだよ!」
あたしは先輩たちとその約束をした後、親友の相田優香の家に行ってそのことを愚痴っていた。

「ふーん、大変だね。でも楽じゃん。パシリとかにされるよりはマシじゃん」
優香は自覚がないみたいだけど結構さばさばしてるんだよね。

「でもさ、和泉先輩に失礼じゃない? 好きでもないのに告るんだよ?」

「そんなのどうでもいいんじゃない? どうせあの人毎日のように告られてんだから、そんなこと
いちいち気が付かないでしょ」

「それもそうかなあ…」
でも実際どうなんだろう。そこまでモテる人って想像がつかない。

「だいたいOKされる見込みはゼロなんだから、そこまで悩む必要ないって」
またきついこと言ったなこの子……。自覚がないのか。

「…そーだね」

あたしは優香の家を後にした。でも夏休みが終わるまで告れないのかー。面倒事は早く終わらせたいんだけどな。
ぼんやりしながら歩いていると、誰かにぶつかった。

「わ、ごめんなさい!」

「いやこっちこそ…」

「和泉先輩!?」
あたしがぶつかったのって和泉先輩? ラッキー! 今告っちゃお!

「ああ…、お前桜の森の生徒? 一年じゃん」

「そうです! あの、お話があるので近くの公園まで来てもらえませんか!」

「え? いーけど…」

あたしは近くの公園まで和泉先輩を誘導した。大きく深呼吸…。

「あたし、和泉先輩の事が好きなんです! 付き合ってください!!」
やばい…。嘘告白とはいえ緊張する…。

「うん、いーよ」

「え?」
今この人なんて言った? あたしの空耳?

「だから、いーよ。付き合おうよ」

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!」


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