従兄妹がかわいすぎて溺愛してしまう件。

葉っぱ天国 > 小説 > スレ一覧
85:SHIKI*1201(。&◆WU:2015/04/19(日) 20:50 ID:vY.

月曜日。
天紀たちの家に、引っ越し業者の車と
赤いスポーツカーが停まった。

スポーツカーから降りた紅音は水瀬家のインターホンを押した。
すぐに玄関が開いて、天紀と未月と双亮が、出迎えてくれた。

「え!?双亮センパイ!?どうしているんですか?」

「いやー紅音ちゃんが引っ越してくるって聞いて、お手伝い。」

双亮は、親指を立てて
紅音のほうに突き出した。

「そうだ、紅音。今日は私たち学校お休みするから、お部屋の片付けとかしてお買い物行こう?」

未月はニコッと笑った。
そこに車から降りた紅音の母がやって来た。

「どうも、おはようございます。紅音の母です。こんな娘ですがどうぞよろしくおねがいし…って、イケメンと美少女がいる!!」

紅音の母は、下げていた頭を上げると
目にもとまらぬ速さで、名刺を出した。

「あの、もりーん芸能事務所の社長をしています。森内沙也加(さやか)です。ねぇねぇ。みんなさ、芸能界に興味ない!?」

「ちょ、ちょっとお母さん!みんなそんなの興味ないって!」

「いいじゃない!紅音も入れて4人でやってみない!?」

紅音の母の眼はすごくきらきらしていた。
そこにすかさず双亮が、

「えー!?何それ何それ。面白そー。」

と首を突っ込んできた。
それを紅音の母は見逃さず、双亮のほうを向いた。

「でしょ!?うちの事務所は基本的に恋愛オッケーだし、楽しいと思うよ!」

「だって!天紀!未月ちゃんも!!俺やってみたい!」

「えっと、よくわかんないけど、それって楽しいやつなの?」

未月が首を傾げながら聞く。
それに続いて天紀も、口を開く。

「それに、俺たちどんな仕事すればいいんですか?」

「お、やる気になってくれたかな??どうする?やるって言ってくれるんなら今からでも仕事の話をするけど」

天紀は、はぁ、とため息をついてから
未月の顔を覗き込んだ。

「未月、どうする?やってみたい?未月がやるんならお兄ちゃんもやる」

「え、うん!!私、やってみたい!」

未月はまるで、ぱぁぁ、と効果音が鳴りそうな
笑顔で答えた。

「じゃあ決まりね。と言ってもいろいろ手続きが必要だから、また明日も学校休んでもらうことになっちゃうかも。
 学校側には、私から連絡しておくわ。一応聞くけど、あなたたち、ルイッターとかやってないわよね?」

紅音の母は真剣なまなざしで
4人を見た。

「「「「やってないです」」」」

「わかったわ。じゃあまた明日。」

そう言って紅音の母は
スポーツカーに乗り込み
ゆっくりと車を発進させて帰って行った。


SHIKI*1201(。&◆WU:2015/04/19(日) 20:52 ID:vY. [返信]

>>85 のルイッターもTwitterの作者オリジナル版です。
わかりにくくてすみません


全部 <前100 次100> キーワード
名前 メモ